筋肉について
骨格筋の分類(関節の数・形状)
○筋肉がまたがる関節の数による分類
そもそも骨格筋は「骨を動かす」働きをします。
よって、どの骨格筋も『関節』をまたいで骨にくっついています。
関節にまたがって骨格筋が存在していなかったら、骨を動かせませんよね。
一つの関節のみにまたがって存在している筋肉を「単関節筋」、2つの関節にまたがって存在している筋肉を「二関節筋」、3つ以上の関節にまたがって存在している筋肉を「多関節筋」といいます。
わかりやすいですね。
上肢(腕)の筋肉を一つずつ挙げて説明してみましょう。
単関節筋では「上腕筋」です。
肘の関節をまたいで存在しています。
二関節筋は「上腕二頭筋」です。
肩関節と肘関節をまたいで存在しています。
多関節筋は「指伸筋」です。
肘関節と手関節、さらに手の中の細かい関節をまたがって存在しています。
○筋肉の形による分類
筋肉の形を想像してみて下さい。
多くの人は中心が膨らみ、両端が細くなっている、いわゆる紡錘形のものが頭に思い浮かぶでしょう。
しかし、身体の中には様々な形の筋肉が数多く存在しています。
まずは先ほどもふれました紡錘形の「紡錘状筋」です。
これは何度も出てきた「上腕二頭筋」が有名でしょう。
次に平たく四角形に似た形の「方形筋」です。
これはドアノブを回したり、ドライバーを回したりする時に使う筋肉の一つで「方形回内筋」といい、手首にあります。
また、鳥の羽の形をした「羽状筋」があります。
有名なのが大腿四頭筋の中の「大腿直筋」です。
最後に鳥の羽の片方だけしかないような形の「半羽状筋」です。
足のスネにある「後脛骨筋」がそんな形状です。
同じ筋肉でも役割や形で分類の仕方が変わります。
有名なものだけで構いませんし、「歩く」ときに使う筋肉だけでもいいですから、知っておくと、いつか役に立つかも知れませんよ。
骨格筋の分類(筋頭の数)
骨格筋は名前の通り、骨と一緒に人体を形成している筋肉です。
筋肉が骨に直接くっついて、骨を動かします。
そんな中、よく見たら同じ骨格筋でも形が違いますし、骨へのくっつき方が違います。
このような筋肉の分類の仕方もありますのでご紹介します。
○筋頭の数による分類
筋頭とは名前にあるように筋肉の頭の部分で、筋肉の心臓に近いほうの端にあたります。
筋肉のある場所や働きの違いによって筋頭の数が異なっています。
つまり筋肉が骨に何箇所くっついているかの違いです。
筋頭が一つの筋肉を「単頭筋」、筋頭が2つの筋肉を「二頭筋」、3つのものを「三頭筋」、4つのものを「四頭筋」といいます。
「単頭筋」以外の複数の筋頭をもつ筋肉をまとめて「多頭筋」とも呼んでいます。
よく聞くのが、昨日もお話しました「力こぶ」です。
あれは「上腕二等筋」です。
また太ももの前側の筋肉の「大腿四頭筋」も聞いたことありませんか?
骨格筋の分類は、さらに関節の数によるもの・形によるものがあります。
骨格筋の種類
骨格筋は身体の中に400種類以上あります。
個人差はありますが、身体の中の4割近くを占めます。
大小様々な筋肉があり、それぞれに役割があります。
立つ、座る、走る、歩くなど、全ての動きはこれら骨格筋が連動することで一つの動作ができています。
そこで、骨格筋は働く動きによって呼ばれ方が変わります。
それらの働きによって分けられる筋肉の種類をご紹介します。
まず動作の一つ一つが複数の筋肉の連動で動いています。
その中心となっている筋肉を「主働筋」といいます。
また、主働筋と同じ方向に力を発揮させながら、少しの力しか発揮させていない筋肉を「共働筋」といいます。
さらに、主働筋・共働筋が働くのに姿勢や体勢を維持するために働いている「補助筋」があります。
最後に、主働筋・共働筋と反対側に存在し、目的の動きと反対の方向へ力を発揮する「拮抗筋」があります。
例えば「力こぶ」をつくる時の筋肉の動きで解説してみます。
「力こぶ」をつくる動きは、肘を曲げる動きです。
その時の主働筋は「力こぶ」そのものの筋肉である「上腕二頭筋」です。
共働筋は「上腕筋」と「腕とう骨筋」です。
補助筋は「三角筋」や「烏口腕筋」です。
拮抗筋が「上腕三頭筋」と「肘筋」になります。
上腕の主な筋肉をご紹介しました。
細かく言えばまだまだ足りませんし、実際「力こぶ」をつくる場合は、握力の力も大きな要因の一つになります。
手関節の筋肉の動きや前腕の筋肉の動きまで含めると、物凄い組み合わせです。
体幹(腕と足を除く身体)の筋肉の動きはもっと複雑ですよ。
このように一つ一つの動きをあらためて分析してみると、人間の身体ってよくできていますね。
筋肉の種類
一般的に「筋肉」と言えば、腕や足の筋肉を連想しますが、内臓も筋肉でできていることはご存知の方も多いでしょう。
このように筋肉は、身体中にあるんです。
腕や足の筋肉は自分で動かそうと思えば動かせます。
これらの脳からの命令で動かせる筋肉を「随意筋」といいます。
また腕や足の筋肉は、骨に付着した構造になっていることから「骨格筋」と呼ばれます。
身体を動かす時は、主にこの「骨格筋」が力を発揮しているのです。
反対に、自分の意思で動かしていない筋肉を「不随意筋」といいます。
さらに「不随意筋」は、心臓の筋肉である「心筋」と、それ以外の内臓の器官に使われている「平滑筋」に分けられます。
これらの「不随意筋」は自律神経系で管理されていますので、ビックリした時や緊張している時に心臓がドキドキするのです。
動かすにの意思がいるかいらないかの違いとは別に「随意筋」と「不随意筋」の大きな違いがあります。
それは「不随意筋」持久力が強くて疲れにくいという点です。
腕や足の筋肉は使いすぎると疲れて、力が入らなくなったりします。
しかし、心臓は母親の身体の中にいる時から動いていますし、休むことはありません。
たまに心臓が疲れて休んでいては死んでしまいますよね。
どこかで聞いたことあるような『筋肉』の名前ばかりでしたでしょうが、健康づくりを行う上での基本の一つですので、おさらいしてみました。
「歩く」ときに使う筋肉
みなさんは「歩く」ときにどこの筋肉を使っているかご存知ですか?
一言で「歩く」といっても、実は身体全体を何気なく使っています。
足だけに注目がいきそうですが、軽く手も振りますし、体も起こした姿勢を保っています。
どんな動きであっても、体中の筋肉のバランスが大事です。
そこで、今日は「歩く」動きの中でかなり重要な筋肉を一つ紹介します。
それは『腸腰筋(ちょうようきん)』です。
腸腰筋は、身体の何処にあると思いますか?
漢字に「腰」が入っているので想像はつくでしょう。
腰から大腿部(太もも)の辺りに通っている筋肉です。
実際は「腸腰筋」っていう名前の筋肉ではなく、大腰筋・小腰筋・腸骨筋の3つの筋肉が集まった筋群なのです。
その中のメインの筋肉である大腰筋の働きは、股関節を曲げる、というか大腿部を上げる動きです。
歩行動作を思い浮かべて見て下さい。
大腿部が上がらないと歩けませんよね。
大腿部が上がると足全体が上がります。
年をとると転倒が増えます。
何故かというと腸腰筋群が衰え、さらにつま先を上げる筋肉である「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」まで減ってしまい、つまずきやすくなるのです。
「歩く」動作の中で大事な筋肉は他にもたくさんあります。
これらの筋肉が減少しないためにも、日頃から運動を継続して行う必要があるといえます。
